ローマ字 77年ぶりにルール改定
2025年12月に、ローマ字のつづりが71年ぶりに変更された
■今までのルール「訓令式」から新ルール「ヘボン式」の変更点
新ルールで変わったこと
・社会で多く使われているつづりに統一された
・長音(母音を長く伸ばす発音)の表現が改善された
・人名などの固有名詞は既存の表記や使う人の意思を尊重
■訓令式とヘボン式
ローマ字は人名、地名や「寿司」「富士山」など、日本独自の言葉をアルファベットで表記する際に使われます。日常生活では、パソコンのキーボードでローマ字を入力する機会が多いと思います。ローマ字入力は、例えば「つくし」と書きたいとき、「tukusi」と打っても「tsukushi」と打っても、「つくし」となります。このように同じ音でも複数の書き方があります。
「tu(つ)」や、「si(し)」といった書き方は、訓令式と言います。日本語の発声に基づき、ひらがなのように母音+子音で成り立っているため、日本人に覚えやすいのが特徴です。そして、「tsu(つ)」「shi(し)」といった書き方は「ヘボン式」と呼び、英語の綴りに似ています。
ローマ字が日本で使われ始めたころは、特に理由がなければ訓令式を用いて、事情がある場合はヘボン式を使うという運用が基本でした。
しかし近年、暮らしの中で使われる固有名詞の多くはヘボン式が採用されています。国が定めた訓令式と広く使われているヘボン式のどちらを使うべきか迷うこともあります。
そのため、ローマ字をより分かりやすく、使いやすくするために、71年ぶりのローマ字表記のルール改定が行われました。内閣訓令として出された新しいローマ字の綴りは、主にヘボン式が元となっています。伸ばす音など例外もあるため、詳しくは表をご覧いただくとわかりやすいです。
今後はこの表の綴りが広く使われていきますが、固有名詞として国際的に定着しているものは、そのままのつづりで表記します。例えば、「TOKYO」「MATCHA」「JUDO」などです。また、街中の看板などに以前から訓令式の表記をしている場合も、変える必要はありません。
人の名前は、個人の意思を尊重します。ゆうこさんの場合は、「YUUKO」「YUUKO」「YŪKO」などのパターンで書くことができますが、どの表記を選んでも良いということです。学校教育でも2025年12月から国語の授業で、新ルールのローマ字表記を授業に取り入れています。
■ローマ字表記を改定することによるメリットとは?
ローマ字表記を統一することは、国際的に利便性が高まるという点が大きなメリットです。
観光ビジネスなどで役立つだけでなく、海外企業とのやりとりや、日本に住む外国人とのコミュニケーションに役立つと考えられています。日本語を世界的に伝わりやすい表記にすることで、日本の存在感をアピールしていく取り組みにもなりそうですね。
■ローマ字新ルールのデメリットと気を付けるべきポイント
これまで複雑なテーマだったローマ字表記を更新できたことは大きな1歩ですが、実際に使用する立場として、デメリットも考えなければなりません。ローマ字のルールが変わることで、既存の表記と一致しないために、どちらが正しいのか分かりにくい場面が予想されます。子どもと一緒に勉強するときは教育する側が新ルールを理解してから教える必要があります。
■ローマ字を楽しみながら覚えるコツ
ローマ字の学習は3年生から国語の授業で取り入れられています。授業で習う前に、最近では習い事をしてローマ字や英語の勉強を予習している子どもも少なくありません。ローマ字を楽しみながら覚える学習のポイントをご紹介します。
ローマ字で自分の名前を書いてみる
身近な人やペットの名前を書いてみる
興味があるもの・好きなものを書いてみる
テーマを絞ってゲーム感覚で単語を書く
大文字と小文字を分けて覚える
■遊びながらローマ字を学べるおすすめコンテンツ
タイピングゲームでローマ字を覚える
YouTubeなどのコンテンツで楽しく見ながら覚える
■新ルールのローマ字を正しく覚えて使いこなそう

