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勉強ができる子と、できない子の違いはなんでしょうか?
「分かった」と思えば、それはゴールとなります。
「分からない」と思うから、分かろうと努力するのではないでしょうか?
「分かろうとする」という行為は自発的に勉強することに繋がります。「分かろうとする」「分かりたい」という気持ちから、少しでも知りたいという内容に近づこうと努力をするわけです。ここで答えを与えられてしまうと、この作業は打ち切られてしまいます。そこで答えを与えられなければ、そこに近づく努力をするようになります。誰かに聞いたり、調べたりもするでしょう。そこで得た情報や見つけた根拠をつなぎ合わせて想像もするでしょう。自分なりにたどり着いたものを誰かに伝えたり、文章化したりもするでしょう。こうして国語力は養われ、やがては全ての教科の基礎となっていきます。
子供が「分からない」と言える環境が大切
子供の「分からない」を認められる大人、それに付き合える大人がいる子供たちの中には「国語ができる」子が多いように感じます。
では、ここで言う「付き合う」とはなんでしょうか?
答えをただ教えてあげることではありません。「何がわからないのか」「どこがわからないのか」を共有していくことにより、考える習慣が身についていきます。「考える力」「考える習慣」こそが国語力なのです。
今の子供たちには、「わからない」状況を認識する時間がない
小さいころからたくさんの習い事をさせている家庭を多く目にします。そして小学4年生ごろから成績が伸び悩むケースもよく見受けます。幼稚園〜中学生までを長年教えてきましたが、様々な相談を受けてきました。特に多いのが、「小学校高学年になってから成績が伸びなくなった」という相談です。「お子さんが小さい頃、どのように「過ごされていましたか?」と尋ねると、毎日たくさんの習い事をさせていたと答える方が非常に多かったです。一方で、学年が上がるにつれてぐんぐん伸びる子もいます。最初は、「授業についていけない」「こんなにたくさんの宿題は無理」とブーブー言っていた子が、一度学習ペースをつかむと頭角を現してくるのです。
成績が伸びる子の特徴
小さい時にどれだけ夢中になれる体験をしてきたかどうかがとても大切です。子供は楽しく夢中になれるものに対して、時間を忘れて取り組むものです。昆虫が好きで、よく虫をつかめては図鑑を調べる。または、電車が大好きでプラレールに没頭する。単なる「遊び」でも目の前にあるいろいろなことに興味を持ち、それを知りたいと追求し、自分の知識として蓄えてきた。この経験が後の勉強へとつながっていくのです。色々な体験をした子には「強い心」が備わってきます。学んでいくうちに自分の体験と結びついてくるから面白くなるんです。そして体験と結びついたものは、頭に残りやすくなります。これこそが「生の理解」なんだと思います。
小さいうちは、温かく見守りましょう
「遊んでいないで勉強しなさい」と何度も強制されていたらどうでしょうか?
安心できる環境でのびのびと育って欲しいと私たちは考えます。「学びと遊びの両立」を実感できれば、自発的に勉強するようになります。何事にもバランスが大切です。学ばないのもダメ。遊んでばかりもダメ。小さい頃にたっぷり遊んで、学んだ子は必ず将来伸びていきます。「満足いくまで遊んだ」「納得いくまで勉強した、やり遂げた」といった経験をしてきた子は、途中で壁にぶつかったとしても乗り越えられるという「強い心」が備わってきます。ここぞと言う時にものすごい集中力を発揮してくれます。
振り返る時間が必要
子供は何かを学んだ後に、今やったことを振り返る時間が必要です。Happy Kidsの特徴は、休憩をしたり、おやつを食べたり、友達と遊んだりしながら学んでいくので幼稚園生でも90分集中できるのが特徴です。例えば、英語のレッスンではレゴを通して色や形を学ぶ、折り紙と通して色や形を学ぶ。様々なおもちゃや玩具を通して、英語を学んでいきます。そして子供たちの知りたいこと、必要に感じていることから教えていきます。まず、「トイレに行ってもいいですか?」「手を洗ってもいいですか?」「喉が渇いた」などを覚えましょう。子供たちの学びたいものをカリキュラムとしています。
起きている時間は学びの時間
大人が何でも引っ張っていくのではなく、子どもが自然と学ぶ姿勢になるように教えることが大事です。どんなことでも学びたい思える意欲と環境をどう整えてあげられるかがポイントになります。幼少期の頃からのいろいろな体験を通して学ぶ。しかし、1週間のスケジュールを習い事でいっぱいにしてしまうと、子どもは忙しいばかりで、自ら学ぶ姿勢を育むことができません。「体験をさせる」というと、何か習い事をさせたり、どこかへ連れていってあげたりしなければと思ってしまう親御さんは少なくありません。特別な機会を用意しなくても、子どもにとっては「起きている時間はすべて学びの時間」です。
小さい子どもはみんな好奇心の塊
目にするもの、手にするもの全てに関心を抱きます。そのときに、大人も一緒になって、「わぁ、おもしろいね!」「なんでこんな形をしているんだろうね?」「なるほどね」と一緒になっておもしろがったり、感動したりすると、子どもの心の動きが変化していきます。子どもはいろいろなことに好奇心を持ったり、疑問を持つ習慣を身につけたり、「何という名前なんだろう」と好奇心を持ったり、発見の喜びを味わったりといった学ぶことの楽しさを知っていきます。幼い時に「知らないことを知るのは楽しい」「答えがわかるとスッキリする」という体験をたくさんしておくと、勉強に対する意欲が掻き立てられます。
しかし、こうしたやりとりは気持ちに余裕がなければ難しいですよね。子どもと一緒に感動したり、疑問に思ったりする余裕は共働きの家庭ではなかなかもてないのではないでしょうか?毎日の生活を回していくだけでも大変です。そんなときはムリをせず、Happy Kidsの私たちにお任せください。
段取りよく進める力
例えば、お手伝いをするのも有効です。7時に夕飯を食べるには、6時にごはんの支度を始めなければいけない。そのためには5時までに買い物に行かなければいけない、といったように逆算して考える力が必要になっていきます。特に時間が限られている子供たちの生活では、この段取り力が大きな力を発揮します。私のこれまでの指導経験から見ても、勉強ができる子はたいてい段取り上手です。段取り上手な子は、目標を達成するには何をどのように進めればいいか逆算して考えられます。こうして見ていくとお分かりのように、グングン伸びていく子の土台づくりは、幼少期に何か特別な習い事をしているかどうかではないのです。子ども自身が持つ自ら育つ力をうまく引き出してあげること。日々のちょっとした関わりを工夫することです。お子さんの興味を引くような声かけをしたり、日常のあらゆるシーンで遊びながら学びにつなげてあげたりするだけで、子どもは自分で伸びてくれます。
ただちょっとした関わり方で、学びの土台ができていきます。幼少期にこの学びの土台をしっかり作ることができれば、子どもは自らの力でグングン伸びていくのだと私たちは信じています。