目次
- 1 手ぶらでどうぞ!
- 2 書くことへのこだわり字を書くことは、自分を見つめ直すこと。
- 3 書道を習うメリット
- 4 書道は小学生から習い始める子が多い
- 5 字が汚くても本当に上達するの?
- 6 字が綺麗になるだけじゃない!
- 7 正しい書き方、書き順、姿勢が身につく
- 8 やらされている学びから、やりたい学びへ
- 9 書道とは
- 10 一般的な書道
- 11 学校における書道
- 12 習字・書道セットについて
- 13 習字・書道セットの中身は?
- 14 子ども用習字セットの選び方
- 15 筆の選び方
- 16 良い筆の条件で選ぶ
- 17 ①穂先が尖っていて、まとまりがよいこと
- 18 ②穂の全体がよくまとまっていること
- 19 ③穂が円錐の形になっていること
- 20 ④毛のコシが程よく、弾力があること
- 21 ⑤書く文字に合うタイプの穂先の筆を選ぶ
- 22 ⑥楷書にはコシのある毛を、行書・草書には柔らかい毛を選ぶと書きやすい
- 23 ●初心者には兼毫(けんごう)がおすすめ!
- 24 筆の選び方
- 25 紙の選び方
- 26 ①用途によって選ぶ
- 27 ②唐紙と和紙の特徴から選ぶ
- 28 ③紙の厚さ
- 29 知っておきたい滲みの仕組み
手ぶらでどうぞ!
- レッスン日
- 木曜日、金曜日
- 対象
- 小学1年生〜6年生
- 内容
-
小1 :硬筆
小2〜:硬筆・書道
になる
書くことへのこだわり
字を書くことは、自分を見つめ直すこと。
①脳を本気にさせる
②学力を伸ばすために書く
③記憶を定着させるために書く
どうやったら今よりも綺麗に書けるのか?
どうやったら他の人から上手いねと言ってもらえるのか?
上手く書けたから、誰かに見せたい。見てもらいたい。こういう過程を経ていく中で、自分の思いを伝える力になると考えます。
これこそが社会に出たときの生きる力に繋がるのではないでしょうか?
例えば、中高一貫教育の中で、よく耳にする「プレゼンテーション能力」。
これは自分のしたいことを提案したり、課題に対してそれを解決したりする手段。書道は自分が書きたいものを表現するための手段。
どちらも「気持ちや思いを伝える手段」という共通点があります。
そして「書く」行為を通して、自分と向き合い、伝えたい気持ちを考える時間を大切にして欲しいです。
今の現代は、スマホやパソコンの普及により書く機会が急激に減りました。
手紙やハガキの宛名でさえも、印刷してあるシールを貼るだけです。そんな時代だからこそ書くことに強いこだわりを持っています。
そして、文字を書くという行為が脳にとって大切だということを知って頂きたい。
書道を習うメリット
書道は小学生から習い始める子が多い
字が書けるようになり、ある程度の集中力が付いてくるとなると、小学生から習字・書道を習い始めるお子さんが多いです。
そうは言っても一番大事なのはお子さん本人のタイミングですから、「やりたい!」という気持ちを大切にしてあげましょう。
小学校入学前の年長さんくらいから教室に通い始めるお子さんもいます。
字が汚くても本当に上達するの?
姿勢や書き方を丁寧に教えます。
お子さんを書道教室に通わせたいと考えているお母さんは、ほとんどの人が「綺麗な字を書けるようになってほしい」と考えていることでしょう。
教室では、基本となる姿勢から、書き方、書き順などの基礎の部分から丁寧に教えています。
定期的に昇級試験などもあり、出される課題に向かって何度も繰り返し文字を書く練習を積み重ねていきますので、続けているうちに字は綺麗になっていきます。
大人の習い事としても人気。大人になってから「綺麗な字が書けるようになりたい」と習字・書道教室に通い始める方も多くいらっしゃいます。
それだけ綺麗な字が書けるということは大人になってからも重視されることです。
字のクセが付く前に習い始めるのが良い。
大人になってから字のクセを直そうを思っても難しいことが多いのが現状です。
書道を習い始めるタイミングで迷っているお母さんは、できるだけ早い段階で始めさせてあげると良いでしょう。
字が綺麗になるだけじゃない!
集中力が身についていきます。
習字・書道は、多くの教室が一つの部屋で年齢問わず静かに座って授業を行います。
課題の文字に向かってじっくりと時間をかけて向き合うことで、自宅などではなかなか養うことのできない集中力が身につきます。
一つの文字を書くのに精神を統一し時間をかけ集中していきます。一つのことにしっかり集中することは、勉学にも当然生かされます。
「活発で落ち着きのなかったのに集中力がついた。」と言われるお母さんも多数いらっしゃいます。
正しい書き方、書き順、姿勢が身につく
硬筆・書道コースでは、先生が書き方や書き順を基本から教えます。
書き順は正しい字を書く上で必要不可欠ですので、綺麗な字が掛けることに繋がってきます。
どうやって書けば、左右上下のバランスの取れた字を書けるかを習っていくので、ひとつひとつの文字をきれいに書けるようになります。
教室では習字の時の正しい姿勢から習います。崩れた姿勢では習字は行えません。
パソコンやスマホが当たり前の時代で前かがみの崩れた姿勢を正すことが大切です。
はじめは慣れない姿勢かもしれませんが、背中を伸ばした正しい姿勢を学ぶことによって、その姿勢のほうが楽になり、自然に体に身についていきます。
やらされている学びから、やりたい学びへ
やらされている強制的な学びは苦痛でしかありません。
しかし自分でやりたいと思って取り組んだ学びは、多少辛くても乗り越えられるはずです。
自発的な学びに変えるためには、「気持ちを伝える力」も重要です。気持ちを伝えるためには語彙力、日本語力も当然です。
また外国人に伝えるためには語学力も必要です。
従って、当教室には国語で日本語力を鍛え、その日本語力で英語力も鍛える。
そして、話の内容を充実させるきっかけとして日本文化を学ぶ。日本人が日本の伝統文化に誇りを持って、海外に発信する。
国籍や年齢に関係なく、みんなで真剣に楽しく学べる環境を大切にしていきたいと考えています。
そして、書道という日本人が昔から大切にしてきた伝統文化を、もっと色々な人に身近に感じてもらえたら嬉しいです。
書道とは
一般的な書道
文字や意味に目がいくと思います。そのため日本人は字が綺麗に書けているかどうかを気にしてしまいがちです。
一方、外国人には書道が「アート」に見えているようです。
日本人の日本文化離れが進んでいる中で、書道の美しさ、素晴らしさを知り、日本の子供たちに世界へ発信していって欲しいと強く願っています。
これからの教育においては、自分から話す、伝える能力が求められていきます。
書道の時間だけでなく、日常の色々な場面で自分と向き合っていく姿勢を持つ。
日本の文字は英語と違って一字一字に意味があります。これこそが日本の持つ言語の魅力です。
日本の文化に誇りを持ち、愛してやまない子供たちが増える。
こんなに幸せなことはあるでしょうか?
学校における書道
お手本を真似する教育現場の書道の授業では、書いた本人も上手い下手で判断する場合が多く、書道があまり好きではないという子も出てきてしまうでしょう。
しかし、自分で書きたい文字を選んで書くというのは、上手い下手ではなく、書きたい気持ちが芽生えてきます。
そこから字を書くことに興味を持ち、手紙を書くきっかけにも繋がります。
また一般的な子供の書道とは、お手本があって観察して、筆の使い方を学び、集中力を養うという習い事だと思います。
これは一つの考え方としては良いと思いますが、書道はそれだけではなく、色んな文字や表現法が多様です。
様々な字を見て、「自分の好きなものはこれだ」と感じるのも大切です。
一人一人が自分の価値観を発見できるのが書道。
大人に「違う」と指摘されるよりも、「よくできたね」と認めてもらうことで多様化する社会を楽しんで、強く生きていけるのではないでしょうか?
ぜひ当教室で自己肯定感を育みましょう!
習字・書道セットについて
習字・書道を習い始める時期を考えるポイントとしては、まずは字が読めたり書けたりするかどうかです。
教室では静かに座って字を書くことが基本になるので、ある程度の集中力が保てることも必要になります。その時になったら習字・書道セットを買ってみましょう!
習字・書道セットの中身は?
習字・書道セットには、一般的にこのようなものが入っています。
硯(すずり)、書道墨、筆(細筆・太筆)、筆巻、文鎮、書道液(墨汁)、下敷き、半紙ばさみ(ホルダー)、水差し、書道バッグ
子ども用習字セットの選び方
必要な道具がセット内容に含まれているか確認しよう。
子ども用の習字セットの基本的な内容としては、筆(太筆・細筆)、筆巻き、すずり、墨汁、文鎮、下敷き、用具ケース、水差しです。
習字を習う上で道具はとても重要です。特に筆は安価なものを選ばず、古くからある信頼できるメーカーのものを選ぶのが無難です。
最近は軽さを重視したセラミック製の硯(すずり)も多いようですが、天然石製すずりでも良いです。バッグにもいろいろなタイプのものがあります。
フルオープンしやすいハードケース、開け閉めしやすいソフトケース、ショルダータイプのものなど、好みにもよりますのでお子さんの使いやすいものを選んであげましょう。
筆の選び方
書道の筆を選ぶ際に、毛の種類・太さ・長さ、軸の形が選ぶポイントとなります。「書く課題に合う毛質のものを選ぶこと」、「手の大きさに合った、握りやすいもの」が重要になります。
ここではそれらの選び方のポイントを詳しくご紹介していきたいと思います。
良い筆の条件で選ぶ
書道の筆を選ぶ大切なポイントである穂先の部分ですが、良い穂先の条件の物を選ぶと良いとされています。
①穂先が尖っていて、まとまりがよいこと
穂先の先端がしっかりと尖っていることで美しい文字が書きやすくなります。特に細い筆にとっては、決定的なポイントとなります。
②穂の全体がよくまとまっていること
筆の穂は多数の毛を一か所に集結させ、墨をムラなく含み、紙に落とすため全体のバランスがとれている必要があります。
途中で短い毛が外に飛び出てしまっているような穂先では、美しい文字を書くことは難しくなります。
③穂が円錐の形になっていること
穂が綺麗な円錐形になっているということは墨を満遍なくたっぷり含み、均一に墨を落としてくれます。
滑らかに美しい線を描いたり、ひと筆で勢いのある文字を書くことが可能となります。
④毛のコシが程よく、弾力があること
穂先のコシの強さは毛質によって異なりますが、書体によってそれぞれにふさわしいコシや弾力が求められます。
美しい書を書く際にポイントとなってくる「とめ・はね・はらい」などを自由自在に表現するには穂先のコシや弾力が大きな要素になってきます。
⑤書く文字に合うタイプの穂先の筆を選ぶ
もうひとつの選び方のポイントとして大切な事は、書こうとしている課題の紙質、文字のサイズ、書体なのかによって筆を選ぶという事です。 例えば、小学生が学校で書くような半紙に楷書で書く場合や、条幅のように長めの紙に文字をたくさん書く場合、また行書や草書で書く場合では選ぶべき筆が違ってきます。
⑥楷書にはコシのある毛を、行書・草書には柔らかい毛を選ぶと書きやすい
楷書や大きめの文字で書く場合は、剛毫(ごうごう)と呼ばれる硬くてコシのある毛を使った筆が向いています。
剛毫はイタチや馬の毛を使用しており、多くが茶色の穂です。毛が硬い分、多くの墨を含まないのでこまめな墨継ぎが必要になります。
また行書や草書などを書く場合には柔毫(じゅうごう)と呼ばれる柔らかい毛を用いた筆がおすすめです。
毛が柔らかい分、多くの墨を含むので複数の文字を続けて書くことが可能です。柔毫は羊毛(山羊)やリスの毛を使用していることが多いです。
●初心者には兼毫(けんごう)がおすすめ!
剛毫と柔毫をミックスした兼毫という筆もあります。
剛毫のコシの強さと柔毫の柔らかさのバランスが調和しているので初心者の方には兼毫がおすすめです。
筆の選び方
握りやすい軸を選ぶと余計な力がかからない分、滑らかな筆運びになります。
穂は長ければ長いほど扱いは難しくなりますが、墨含みがよくなり、線の強弱を表現しやすくなります。
子供や手の小さい人にはダルマ軸がおすすめ
軸の形には穂先と軸の付け根部分がまっすぐの「ストレート軸」と穂の根元がふっくらとふくらんだ形になっている「ダルマ軸」とがあります。
これは好みもあるので断定はできませんが、手の小さい人ほどダルマ軸の方が持ちやすいと言われています。
初心者や半紙で書くなら短め、上級者や条幅などの大きい紙に書くなら長めの穂先
子供や初心者の場合はまだ筆を自由に扱うことが難しいため、穂はあまり長くない方がおすすめです。
慣れてきたら穂が長いものを試してみてもいいかもしれません。穂が長い方が墨持ちがよく、線の強弱を表現しやすくなるというメリットもあります。
紙の選び方
紙の選択は、作品の仕上がりを左右する重要なポイントです。
一見同じような紙であっても種類によって、にじみ方や書き味などが大きく変わってきます。
何種類もの紙を実際に使用してみて好みの紙を見つけるのも良いですし、用途に応じて様々な紙を使い分けるなどして、書道の楽しみ方の幅を広げてみましょう。
①用途によって選ぶ
まずは紙を何に使用するのかを明確にします。
普段の練習に使う紙なのか、展示会に出品するための紙なのか。目的が決まることによって、どのような紙を用いれば良いかが決まってきます。
②唐紙と和紙の特徴から選ぶ
書道に用いられる紙は、「唐紙」と「和紙」の2つに分けられます。
唐紙とは、中国から輸入した竹・桑・藁などの繊維を主原料とした紙のことです。
和紙と比較すると破れやすい作りになっていますが、そのぶん墨が浸透しやすく、書道の味わいである滲みや、かすれがきれいに出やすいという特徴があります。
和紙とは、唐紙よりも繊維が長く破れにくい作りになっています。
また、書道では「画仙紙」といわれる紙がよく用いられ、画仙紙の中で比較すると、日本産の「和画仙」は「中国画仙」と比べて厚みがあり、滲みが少ないのが特徴です。
③紙の厚さ
一般的には、厚い紙を用いた場合、筆の運びが重くなりかすれやすくなる分、表現豊かで力強い字を書くことができます。
一方、薄い紙を用いた場合は、筆運びが軽く伸びやかな字を書くことができます。
また、墨の染み込み具合にも違いが出ます。墨が染み込みやすい紙ではかすれが出やすいため、多くの墨が必要となります。
比較的染み込みにくい紙では、少量の墨で多くの字や細かい字を書くことができます。
細かな表現が求められる仮名文字を書く際には、滲みにくい和紙を使用し、大きな文字や力強い線を書きたい場合は、比較的かすれや滲みが出やすい唐紙を用いるのがよいかもしれません。
知っておきたい滲みの仕組み
書道の紙を選ぶ際には、墨の滲み具合がひとつのポイントとなります。
紙は、筆が触れた時に墨を吸収しますが、水を吸収するのと同時に墨も吸収しているのです。
水は紙の繊維に染み込む前に、繊維間を潜って素早く広がります。滲みの少ない紙は筆運びがよく、初心者にとっては比較的扱いやすいといえるでしょう。
書道で用いる紙には様々な特徴や違いがありますが、最後は感覚で好みが分かれます。
紙ごとの特徴を知るためには、実際に手に取って使用してみるのが一番です。
紙自体の厚さや墨の吸収度合を、数字の大きさや星の数で示してくれている販売店もあります。
また、数種類の紙を試し書きできる店もあるので、墨のかすれ具合や滲みやすさを体験し、自分好みの紙を見つけるのも書道の楽しみの一つになります。