読書感想文を書く上で「切り口」について
「切り口」を決めて練習していけば、読書感想文は難しい課題ではありません。 その本の感想を書くための「切り口」が決まれば、第一歩が踏み出せたことになります。
例えば、以下のようなものがあります。
1、この本を読んで、何を発見をしたのか
「分かったこと」や「知らなかったこと」など。そして、どう感じたのかまで書き進めましょう。
2、読んだ本のおすすめポイントを紹介しましょう
その本の良さを書きましょう。どのような人におススメなのか、なぜおススメなのかを書いていきます。
3、感想文の書き始めは、「選んだ理由」から
自分がその本を読もうと思ったきっかけ、その本を選んだ理由を書きましょう。「動物に興味があったから」「探検が好きだから」など。その本を読もうと思った理由がきっとあるはずです。子供が何を書いたら良いか困っていたら、「なんでこの本を選んだの?」と聞いてあげましょう。そこで「面白そうだったから選んだ」など具体的な理由でなかったとしたら、「なんでそう思ったの?」「どうしてそう感じたの?」と質問を繰り返してみましょう。何度も忍耐強く保護者の方が質問を重ねれば、お子さんは何とかして気持ちを言語にしてみようと思ってくるはずです。
その時に重要なことは、一つ一つのお子さんからの答えに対して、肯定的なリアクションを返すことです。決して否定しないことです。(「うんうん」、「そうだね」など。)また注意すべきことは、保護者の方が先回りして「○○と思ったんでしょ?」と思考の押し付けをしないことです。子供の考える力を奪うことになりますので、答えるのに時間がかかっても待っていてあげましょう。
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4、あらすじだけで終わっていませんか?
選んだ本のあらすじ(ストーリー)をまとめましょう。読書感想文は、本の内容を知らない人に推薦するつもりで書いていきます。従って、「私が読んだ本は、こういう内容です」と説明しなければなりません。読書感想文は読んだ感想を書くもの、あらすじは最小限にすべきです。
まとめるポイントは、5W1H。
「5W1H」
●When(いつ)
●Where(どこで)
●Who(誰が)
●What(何を)
●Why(なぜ)
●How(どうやって、どのように)
「いつの話?」「だれの話なの?」「何をしたの?」という5W1Hをベースに書いていけば、それがあらすじとなります。 5W1Hは必ずいれなければいけない要素ではありませんが、その本の内容を説明するためには必要です。
5、インタビュー形式でまとめましょう
お子さんの素直な気持ちを書くことが大切です。しかし、「何を書いたらいいか分からない」と言われませんか?「なんとなく」と返ってくる場合もありますが、それはまだ自分の感情を言葉にできていない証拠です。そこで、保護者の方や大人の方が、一緒にお子さんの感情を形にしていく必要があります。
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