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命を守るための備えはしっかりとできていますか?
防災のための常識はここ10年で大幅にアップデートされています。例えば、地震が起きたときにうずくまって頭を守るのが10年前の当たり前でしたが、今は周りが見えなくなり危険と言われています。机の下にもぐるという行動も、小さい地震ならともかく震度6以上になってくると机が動いて危険です。地震の大きさによってはその場を離れて頭を守るのが今のスタンダードです。今回は、親子で学びなおしたい防災術を、災害前・発災時・災害後の対策にわけて紹介します。できることから取り入れてみてください。
災害前にできることが命を救う
命を守るためには、テンプレート的な防災ではなく各家庭に合わせた防災術が必要となります。まずは自分たちの住んでいる地域はどんな災害のリスクがあるのかを調べましょう。地震時の揺れやすさや深度、津波や土砂災害が起こる可能性など場所によってリスクが全く異なります。
自宅の耐震診断でどの程度の地震に耐えられるのかチェックしておくことも大切です。国土交通省の誰でもできる わが家の耐震診断で簡易的なチェックができます。
お子さんがいる家庭は、親が防災知識を教えるのではなく、ぜひ親子で一緒に学びなおす気持ちでやってみてください。自ら進んで調べたり、行動したりしたことがいざというときに役立ちます。
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命を守るということは事前の対処でしかできない
災害が起きる前にできる対処的な防災術を紹介します。地震対策には、とにかく家にあるものを固定することが大切です。固定に使ったものはすべて100円ショップでも手に入るので、買い物ついでに防災対策のグッズも探してみてください。本棚は、本の取り出し部分に滑り止めシートを張っておくことで揺れたときに本の落下を防げます。食器棚は食器が落下し割れるリスクがあるので、扉が開かないように工夫しましょう。観音開きの取っ手にS字フックを挟むだけで効果があります。
キャスター付きの家具はロックをかけて揺れても動かないようにしておくと安心です。ロックがなければ後つけできるグッズが売っています。高めの家具は上部と天井を突っ張り棒で固定します。奥と壁側が設置場所の正解です。もしくは衣服などをしまった段ボールで固定することもできます。
家族で共有すべきことを決める防災マニュアル
地震や火事などの災害で、家族と離れてしまったとき、どこで何時に待ち合わせすればよいのでしょうか?おそらく、ほとんどのご家庭では具体的な待ち合わせ場所まで決めていないのではないでしょうか。
防災は家族で情報を共有しておくことがとても大切です。実際に発災時をシミュレーションしながら家族で防災マニュアルを作ってみましょう。
はぐれたときの家族の待ち合わせ場所と時間は、できるだけ具体的に場所を決めておくと合流できる確率が上がります。
例えば、「⚪︎⚪︎小学校」では小学校のどこに行けばいいのか分かりませんよね。校庭の砂場前、体育館裏の倉庫前など子どもでも分かりやすい目印がある場所に設定しましょう。待ち合わせ場所で何分待つかも必ず決めておきたい項目です。時間が決まっていないと子供は何時間も待ってしまうかもしれませんし、危険な状況でも逃げるに逃げられません。無理して待つのではなく安全に待ち合わせるために、30分待っても合流できなかったらまた次の時間に待ち合わせる、など具体的な指示をメモして防災リュックにいれておきます。家族全員のスマホにデータとして入れておくこともおすすめです。
留守電に伝言を残すときは、①自分の状況、②要件、③次の連絡時間の3点を必ず入れるようにしましょう。
焦ってしまい情報が抜けていると家族も適切な対応ができなくなってしまいます。簡素かつ無駄なく伝えられるように、余裕があればメモしたものを読み上げると良いですね。
発災時にできること
まずは室内でできる対処法から紹介します。特に、子どもが留守番中に地震が起きても対処できるように親子で確認してみてください。事前に、家の中の安全な場所はどこにあるか共有しておきます。和室や廊下など落下物の危険がない広い場所が最適です。耐震性が高い家であれば、地震が来たら安全な場所に移動します。現在は少なくなっていますが、耐震性が低い家ならすぐ外に出て開けた場所に移動しましょう。
地震が大きくなっていたら、机の下にもぐるのは危険です。特に震度6以上になると固定されていないテーブルは足が動いてしまいケガの原因となります。また、トイレやお風呂場はなど密室になる場所は、閉じ込められる危険性があるため避けて下さい。
続いて外出時の地震の対処です。外にいると様々なものが落下してくる危険があるため、とにかく広くて安全な場所へ移動してください。古い建物の周囲は、ブロック塀が崩れるケースが多く危険です。開けた場所がなければ頑丈な建物でもOK。
お子さんが一人でいるときに地震が来たら、近くに大人がいる場合一緒に行動するようにしましょう。携帯電話を貸してもらったり、公衆電話を一緒に探してもらったりして親に連絡をいれられると安心ですね。
外出時の室内で地震がきたら?
まずは対応してくれる大人の指示に従い、一人で勝手に行動しないことが重要です。ただし、商品棚や本棚など落下の危険性があるものからはすぐに離れてください。公園で地震が来たら、遊具から離れて開けた場所で四つん這いになります。このときも地震が収まったら子どもが1人で家に帰るのか、親が迎えに行くのか決めておくと安心です。また、祖父母の家など、古い建物で過ごしているときの対処として重要なのが、寝室に倒れやすいものを置かないことです。耐震性が低い家は、発災から10秒で家から出られるように、どのルートが早いか家族で話し合って決めておきましょう。
防災バッグには何をいれる?
防災バッグを用意しているご家庭はどんなものを入れていますか?食料、衛生用品、救急用品など必要最低限のものはもちろん大切ですが、それだけでは苦しい思いをするかもしれません。日本赤十字社の記事によると、能登半島地震の被災地では共同生活でストレスを抱える人がたくさんいるそうです。最低限の防災だけでなく、日常生活でのちょっとした習慣や楽しみを失わないようにすることも防災の一つととらえておきましょう。
例えば、家庭ごとに家族の心身を守るものを入れておけるといいですね。常備薬のほか、普段人前に出るときに身に着けているものがあると安心できます。食料は非常食だけでなく、子どもが好きな食べ物の缶詰などを入れておくとおやつが心の支えになることもあります。
大人もスマホを見る時間をとれるように、スマホのバッテリー、充電器、発電機を忘れずに。メイク道具や趣味関連のものなど習慣になっているものは忘れず用意しておきましょう。また、避難所では生活臭や体臭がこもってしまい苦痛になるケースが多いのだそう。アロマオイルなど好きな香りのグッズを用意しておくとストレス軽減につながります。
能登半島地震「こころのケア」|赤十字NEWSオンライン版|広報ツール・出版物|赤十字について|日本赤十字社
⚫︎まずはこれだけでもそろえてほしい緊急性が高いもの
・非常用トイレは絶対に必要。1人分(1日5回)×3日分 家族がいる人は家族分
・ガスが止まっても慌てないようにカセットコンロを常備する。
・飲料水以外にも非常用のお水を汲んでおく。(顔や手を洗う用)
日常生活でできる防災習慣
・トイレは行けるときに行っておく。
・窓ガラスにガラス飛沫防止フィルムを張る。フィルムを張るのが面倒なら、ブラインドやカーテンを閉めておくだけでも多少は効果あり。
・モバイルバッテリーをいつも持ち歩く。スマホが2回満タンになる量がおすすめ。
・災害時に役立つアプリはあらかじめ入れておく。
・ラインとメールだけでなく、DMが可能なXやインスタの連絡用アカウントを持っておくと便利。
・子どもの寝室の安全を確認
・生理用品は必要な分の倍ストックしておく。避難所では十分な在庫がなく数枚しか配布されないケースが多い。
・コンタクトの人も自宅と職場にメガネのスペアを置いておくと、災害時に便利。
・自宅避難を想定して発災後3日は家からでなくて済むように買い置きしておく。
・ペットボトルの水、乾物、レトルト食品、缶詰、日持ちするお菓子などもOK。
まとめ
防災術はここ10年で大幅に常識が変わりつつあります。最新の情報を学びなおしたうえで、親子で一緒に対策してみてください。発災前の対処をしっかりするほど、家族の命を守ることにつながります。発災時は落ち着いて、あらかじめ決めておいた家族の共有事項を思い出しながら非難しましょう。日ごろから防災意識を高く持つことで、いざというときに慌てず安全に対処できるようになりますよ。

