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私たちが常に言っていること
まず覚えてほしいことは、「綺麗」でなくてもいいので、「丁寧で読みやすい字」を書くことが大切です。今まで教えてきた経験上、丁寧に書いている生徒の答案は、勢い余って丸をつけちゃいそうになりますね。しかし、字が雑な生徒の答案は合っていても内心は減点したくなっちゃいます。即ち、字を丁寧に書く生徒は、自然と間違いやすい漢字の見分け方を体得していきます。
「綺麗な字」と「丁寧な字」は違う
綺麗な字を書けとは言いませんが、「正確に」「丁寧に」書いてください。人に見てもらうとき、人に伝えたいときには特に一生懸命丁寧に書くことが大事です。それは読む相手に対する心遣いであり、敬意にもあたります。例え、それが下手でも、丁寧に書けば、殴り書きをした字よりは格段に良い印象を与えます。
一生懸命に書いた字=綺麗な字ではない。綺麗に書こうと思って丁寧に書いた字=綺麗な字とも限らない。しかし、丁寧に書こうと努力したことは、絶対に評価されるべきだと私たちは考えます。丁寧に書いた字や、その努力は心を必ず動かします。それだけの価値があると信じています。
結果だけでなく、目に見えるものだけでなく、見えないところも見る努力!
私たちはこのような想いで、子供たちに教えています。
具体的に教えることが大事
「もっと字を丁寧に書きなさい」という言い方では、具体的でないため子供たちに伝わりません。例えば、「う」が「ら」に見えるなど、その字を読んだ人からどう見えるのかと具体的に教えてあげましょう。また、「できないことを見つけて指摘する」よりも、「できたときにたくさん褒める」ことで子供たちの意欲が増していきます。
お母さんたちにお願いしたいこと
子供たちはお母さんが大好きです。「お母さんに褒められたから頑張ろう!」と考えます。「良い姿勢だね!」「集中して座れたね!」「この前は間違えてたのに、書き順を覚えたね」など小さいことからドンドン褒めましょう。周りの大人員喜んでもらえる、褒めてもらえるという環境は子供たちのやる気を育てます。
字が綺麗に書けますか?
お子さんは字を綺麗に書いていますか?
字を練習する前に、まず確認しておきたいことがあります。どんな風に字を書いているのかということです。
・まっすぐ書けていますか?
・乱雑に書いていませんか?
・綺麗に消せていますか?
・ただ早く書いているだけではないですか?
ただ字が上手に書けていないと言っても、原因は色々あります。まず当教室に体験レッスンとしてお越しいただいた際は、何が原因で綺麗に書けないのかを探ります。綺麗な字が書けないのではなく、早く終わらせたいがために綺麗に書いていないケースが多々あります。字は心を落ち着かせて、集中して丁寧に書くことが大事。字は丁寧に綺麗に書くようにとその都度、伝えてあげる必要があります。そして丁寧に書くことが、日常となるよう指導していくことが非常に大切と考えます。
●鉛筆について
小さいお子様の場合、筆圧が弱いので柔らかい鉛筆を使わないとスラスラ書けずに、字が弱々しくなってしまいます。筆圧が弱くても、しっかりと濃く書けるものを選ばないと書くだけで疲れてしまいます。従って字を綺麗に書くためには、鉛筆の濃さにも注意しましょう。
●消しゴムについて
書いた字を綺麗に消すことができる。これも大事なポイントと言えます。学生の頃を思い出してください。新しいノートを使うとき、乱雑に書いていましたか?私は嬉しい気持ちになり、いつもより丁寧に書いていたのを思い出します。皆さんは、いかがでしたか?
綺麗に消せた場所には、綺麗に書き直そうという意欲が湧きませんか?
なぞり書き
字の上達法として、字をなぞることは非常に有効です。綺麗な字をよく見てなぞることで、字の形やバランスを覚えることができます。最初はひらがなの50音を練習し、それから単語や文章を書いていきます。小学校と同じようにひらがなの次はカタカナ、漢字へと進んでいきます。時間がかかってもいいので、丁寧に書くようにしましょう。1つの文字をささっと何度も書くよりも、少ない回数でもゆっくりと落ち着いて丁寧に書くことが大切です。私たちが日常生活で、書く文字は硬筆になります。硬筆で上手く書けるようになりたければ、とにかく練習するしかありません。それも出来るだけ毎日取り組むのが理想です。1週間に1度1時間練習するよりも、1日5分を毎日続けた方が確実に上達します。
お手本を参考に自分で書きましょう!
心を落ち着けて、ゆっくりと自分の字とお手本の字を見比べながら書いてください。自分の癖やおかしいところをお手本と見比べる事も非常に大切です。見比べて発見して、また改善しようと努力する。そうすれば自分の字のおかしい部分に気付くことができます。これを繰り返していくと、お手本に近いきれいな文字を書けるようになってきます。
書いているときは姿勢を正して、集中しましょう!
集中して書くことができた、前よりも努力している。褒めるに値しますよね?「すごくよく書けたね」、「前よりも丁寧に書けたね」など、いっぱい褒めてあげてください。褒められるから頑張る。これが子供の好奇心と意欲を必ずかきたてます。
正しい書き順で、丁寧に繰り返し書いて練習しましょう
書き順のとおりに字を書くことで、バランスが整って比較的きれいな字になります。漢字や国語のテストなどでも「書き順」の問題は出題されるので、正しく覚えておきましょう。字が汚くなる原因は、感覚だけで殴り書きをしているからかもしれません。一文字一文字を丁寧にゆっくりと練習することで、その字の形をしっかりと認識することができます。また、すぐに書けるようにならなくても、何度も繰り返し練習することを大切です。
努力を認めましょう!
学校に行って、帰ってきて習い事をしてクタクタのはずです。小さな体で朝早くから夜遅くまで頑張っているんです。最近では毎日、習い事をしているという子供達もたくさんいます。一番怖いのは、小学生の頃までは頑張っていたのに、中学、高校、大学に入って勉強や努力をしなくなることだと私は思います。小さい頃は、まず挑戦したことを認めてあげてください。
字を丁寧に書くコツ
読む相手を意識していますか?
読む相手のことを思う気持ちがあれば、不思議と丁寧に書くものです。自分に対してもそうですが、相手に対して読みやすい字で書くことができれば、思いやりを育むことにも繋がります。誰が見ても読みやすい文字であるかどうかを意識するだけで、自然と綺麗に丁寧に書く努力をするはずです。
強めにゆっくりと書きましょう
ゆっくりと焦らずに書くことが大切です。特に小さい子は、ゆっくりと書くことで筆圧を強くする癖がついていきます。書く文字が強くなると、読む相手の印象も変わってきます。一方で、急いで書いてしまうと一本線が抜けてしまったり、文字を丁寧に書かなくなってしまったりすることがあります。きれいな字を書きたいと思っている方は、まずは「ゆっくりと」書く習慣を身につけましょう。
とめ、はね、はらいを意識しましょう
書道でも共通して言えることですが、、文字を書く際には「とめ」「はね」「はらい」を意識しましょう。そうすることにより、文字が自然と丁寧に書けるようになってきます。一つ一つの文字を意識するようになり、ゆっくりと書くことにも繋がります。
大きさやバランスを意識しましょう
字の大きさやバランス、重心などに気を付けてかきましょう。特に画数が少ないものや、多いものは意識しないとバランスが崩れやすいです。漢字は少し大きめに、ひらがなやカタカナは漢字より少し小さめに書くことで整っている印象を与えることができます。
文字は書く人の内面を表します
文字は書く人の人柄や性格を表すと言われています。相手に与える自分の印象を考えれば、文字を丁寧に書くことが自分を大切にすることに繋がります。
今よりも字が綺麗に書けるようになりたいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。