【知育】とは何か解説!子どもに必要な理由や効果・方法とは?
知育玩具、知育本、知育お菓子など、育児をする中で「知育」という言葉を耳にしたことはありませんか?
「知育は子どもに良いらしい」という認識はあっても「そもそも知育とは何なのか」「どんな能力を高めることができるのか」と疑問に感じている方もいらっしゃるかもしれません。今回のコラムでは、知育の意味や必要性、効果を解説し、家庭で行う方法もあわせてお伝えします。ぜひお子さまの教育にご活用ください。
知育の意味とは
知育とは、知能を育てる教育のことを指します。教育という大きなカテゴリーの中の1つです。机に向かって問題を解くような「お勉強」ではなく、本やおもちゃ、ゲームなどを通して子どもが「自ら考える」ことを目的とした教育です。また、知育は「三育(さんいく)」のひとつでもあります。イギリスの学者であるハーバート・スペンサーが提唱した考え方で、知育・徳育・体育の3つがバランスよく育つことで、子どもの生きる力が育つといわれています。
子どもに知育が必要な理由
子どもの時期に知育が必要な理由は2つあります。
変化が激しい時代を生き抜く力が身につく
変化が激しい現代では「自ら考える力」は非常に大切です。急速なAIの発達や新型感染症の流行などここ数年を振り返っても社会に大きな変化がありました。このような前例のない変化に対応する力や問題解決する力が今後ますます求められることから、子どものころから考える力を養う「知育」がより必要となります。
脳の発達が盛んな時期に行うことで、能力アップが期待できる
脳の発達に伴って知育を行うことで、さまざまな能力を高めることができます。脳は3歳までに急激に発達し、10代半ば〜20代前半にかけて完成されていくと考えられています。脳が最も柔軟な子どもの時期(特に幼児期)に知育を行うことは、大幅な能力アップに効果的なのです。
取り組むことで伸ばすことのできる能力
知育は知能を育てる教育だと紹介しました。では「知能」とは何なのでしょうか。広辞苑(※)には「環境に適応し、新しい問題状況に対処する知的機能・能力」と掲載されています。このことから、知育は「環境に適応する力」「新しい問題状況に対処する力」を育むことができるといえるでしょう。
この2つの能力をより分解して考えると、以下の能力が挙げられます。
・理解力(伝えられた情報を正しく理解し、その裏の本質まで把握する力)
・思考力(自分の持っている知識・経験をもとに考える力)
・判断力(物事を正しく認識し、評価する力)
・コミュニケーション能力(他者との意思疎通をスムーズに行い、信頼関係を築く力)
どれも生きる上で重要な能力です。知育を通して、社会生活に必要な能力を高めることができます。
知育は家庭でも取り組むことが可能です。具体的な方法を気軽に取り組める順に紹介します。 普段の生活の中で、知育を意識した遊びや活動を取り入れることができます。 ・言葉を使う遊び ・指先を使う遊び 料理や掃除など家事のお手伝いも知育につながります。コストもあまりかからず、取り組みやすいものが多いです。親子の日常のコミュニケーションとして取り入れることができるのでおすすめです。 スマートフォンやタブレットがあれば、知育アプリを使うことができます。無料の知育アプリも豊富にあり、大人も楽しめます。 ・絵本を読み聞かせ、子どもに考えさせるアプリ 上記だけでも、こんなことまでできるのかと驚かされますよね。しかも持ち運びしやすく、外出先でも利用できるのが嬉しいポイントです。ただし、長時間使用することで視力の低下や姿勢不良などを引き起こす可能性があるため、時間を決めて使うようにしてください。アプリを使用する前にルール作りをしておくと良いです。 定番の知育玩具としては、積み木、パズル、粘土などがあります。一方で知育教材は、カードを使用するものや絵本、ドリルなどが挙げられます。各玩具・教材で知育の目的や対象年齢が異なるため、伸ばしたい能力に合っているか、年齢に合っているか確認するようにしましょう。また「子どもが興味をもって遊べるか」も大切なポイントです。子どもの興味に合わせて購入してください。割高なものが多いですが、最近では100円均一ショップにも安くて魅力的なものが置いてあります。インターネットやSNSでもたくさん取り上げられているので、口コミを参考に選ぶこともできそうです。 今回のコラムでは、「知育」の意味や必要性、効果、家庭で行う方法を紹介しました。 まとめると、以下の通りです。 ・知育とは、知能を育てる教育のこと 家庭でもぜひ知育を意識して取り入れてみてください。お子さまの能力が向上し、将来の可能性が広がることを願っています。 次回のコラムでは、年齢別の知育方法や知育を行う上で気をつけるべきポイントを紹介します。
日常生活の中で工夫する
しりとり、なぞなぞ、読み聞かせ など
折紙、パズル、工作 など知育アプリを使用する
・算数や図形ゲーム
・ごっこ遊びゲーム知育玩具・教材を使用する
まとめ
・子どもに知育を行う必要性としては「変化が激しい時代を生き抜く力が身につく」「脳の発達が盛 んな時期に行うことで、能力アップが期待できる」ことが挙げられる
・理解力、思考力、判断力、コミュニケーション能力など生きる上で大切な力を育むことができる
・家庭で行う方法として「日常生活の中での工夫」「知育アプリの使用」「知育玩具・教材の使用」 がある