■環境・体調・目的の明確化が鍵
小学生の子供がいる親ならば、一度は子供の勉強に対する姿勢について悩んだことがあるのではないでしょうか?
子供がやる気を出さないとき、多くの場合は①環境が整っていない、②心身の健康状態が悪い、③ゴールが明確にない、という原因が隠されています。もちろん、2つ以上の理由が複雑に重なっていることもあります。子供の本音を知って、勉強のやる気をアップする方法を詳しく解説していきたいと思います。親子で楽しく勉強できる方法もご紹介しますので、参考にしてみてください。
■集中できる環境に整える
まずはじめに、子供が学習している机がごちゃついていないか、椅子の高さが合っているか、座り心地は悪くないかチェックしてみてください。勉強のモチベーションが整う空間には条件があります。
①机に無駄なものがなく広々している。掃除をしなくても勉強を始められる空間がベスト。
②教材が整理整頓されている。どこに何があるのか親子で把握できている状態を作りましょう。
③複数の学習スペースがある。集中が切れたときに場所を移動することで、気持ちを切り替えて学習することができる。
④勉強スペースまでスムーズに移動できる。生活動線の悪さは思った以上にストレスとなり、集中力低下につながります。
これらの条件をクリアした空間に整えられると、自然と子供が勉強に取り組む流れを作ることができます。また、生活音が大きいことも集中力を妨げる原因になります。テレビは消すか音量を小さく設定するなど、勉強中だけでも気を付けて過ごすようにしてみましょう。大人が無意識に気が逸れる行動をしていないかも重要なポイントです。圧を感じるような声かけや同級生との比較なども、子供の自己肯定感を下げ、勉強への苦手意識を作る原因となります。
■心と体の健康を整え、適切な言葉掛けを
子供の心身の状態にも目を向けましょう。「めんどくさい」という言葉が出るのは、なまけではなく子供が困っているサインの場合もあります。自信がない、苦手意識がある状態では当然モチベーションは上がりません。子供の様子を見て、何か勉強に対して悩みを抱えている状態ではないでしょうか?
反対に、完璧にやらなければという使命感も子供を苦しめます。子供自身が今の実力を受け止めつつ、少しずつレベルアップしていきたいという前向きな気持ちでいられることがベストです。体の健康状態と心の状態は密接につながっています。空腹や睡眠不足、疲労の蓄積など基本的な問題はもちろん、質的栄養失調(たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの不足)に気を付けることも重要です。メンタルの問題ではなく、栄養不足が原因で集中できないというパターンも多々あります。
■勉強の目的を親子で共有する
人は目的を失うとモチベーションを保てなくなるものです。勉強も同じく、努力した先に何があるのか見えない状態(ゴールがない)だとやりたくないと感じてしまいます。ゴールの設定は、結果がでたらプレゼントを買うのもいいのですが、できれば子供が自分の努力を実感できる仕組みを作ってみてください。例えば、タイマーを付けてどれくらい勉強したのか分かりやすくしてもいいですし、勉強カードを作ってできた分だけ色塗りをし、努力を可視化するのもおすすめです。とにかくどのくらいやったのかを子供が感じられると、自然とモチベーションはアップしていきます。ご褒美をあげる場合も、どこまで頑張るか目標を明確に決めてみてください。ゴールがわかれば、自分で見通しを立てて頑張れるようになります。こういった「できたこと」の積み重ねが、自己肯定感や自信を育んでいきます。毎日の勉強が作業のようにマンネリ化しているなら、新しい文房具を取り入れてみるのも簡単にできる工夫の一つです。
■大人が見守り、寄り添うことで自己肯定感が育つ
長期的に勉強のモチベーションを保つために必要なのは、子供の自信をコツコツと育てていくことです。そのためにも、大人は手を貸しすぎないことを意識して接してみてください。子供の勉強が進んでいないとつい口を出してしまいたくなりますよね。そこで、まずは大人が余裕をもって寄り添う気持ちでそっと見守りましょう。「勉強しなさい」ではなく「どうしたの?」と気持ちを聞いてみる。ゲームに夢中なら「そのゲームそんなに面白いの?少し教えて」と興味をもってみる。勉強に取り掛かれていないなら「やりなさい」よりも「宿題残ってるけど、どうする?」と行動を自分で決めてもらう。
指示や管理をして勉強させるよりも、子供が自発的に考えて行動できるように促せるといいですね。「どうしたの?」、「どうなると思う?」といった言葉は、子供が自分の言葉で考えることができるため、自己理解が深まり頭をすっきりさせる効果も期待できます。大人も、あまり根を詰めすぎずに、イライラしたら「まぁ、いっか」と口に出してみてください。言葉の力とはすごいもので、不思議とイライラが静まっていきますよ。子供もそんな親をみて安心することができます。
■まとめ
勉強のやる気を出したいときは、環境を整え、健康状態を改善し、ゴールを明確にすることから始めてみてください。環境が整っているだけで、勉強の効率や集中力がアップします。子供のメンタルヘルスに問題がないか、親がしっかりと観察してあげることも大切です。無理にやらせるのではなく、親子で一緒に勉強の目標を立て、ゴールを明確化させることで自然とやる気を引き出しましょう。子供が自ら考えて行動し「できた」と感じる機会を積み重ねていくと、自己肯定感が育ち、勉強に前向きな姿勢で取り組むことができるようになっていきます。

