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国語をなんとなく解いていませんか?
国語は答えが問題文に書いてあるため、文法や公式を覚えなくても解けてしまう教科です。たくさんの生徒に教えてきましたが、全員と言っていいほど「なんとなく」解いているのです。しかし、なんとなく解けることもありますし、解けないこともあります。そして勉強しても、なかなか点数に結び付きにくい科目です。「どうやって勉強したらいいのか分からない」とよく言われますね。
みなさんは、いかがですか?
そもそも説明文とは、何なのでしょうか?
説明文や論説文では、筆者の主張が必ずあります。文章の中で筆者の「主張」と「説明」が繰り返されます。最初から「主張」をしても根拠や理由がなければ、読んでいる人は納得してくれません。従って、「主張」を正しく伝え、理解してもらうために「説明」をするのです。
説明文の特徴は3つ
1、筆者の「主張」
2、「主張」に対する説明
3、「主張」に対する「反対の意見」
説明文の問題では、筆者の主張を正確にとらえられるかによって、正答率が大きく変わってきます。従って、筆者の「主張」はどこなのか。「主張」に対する「反論」はどこなのか。そして、「説明」はどこなのかを把握していく必要があります。
説明文を解くための手順
1、接続詞に〇をつける
2、筆者の「主張」がどこに書いてあるのか
3、「筆者の主張」「説明」「反対の意見」に印をつける
接続詞に印をつけて、意識しながら解くことは非常に大切です。説明文において接続詞に〇をつけていくと、「筆者の主張」がだいたい把握できるように書かれています。接続詞にはいろいろな性質があります。
●しかし、でも、が(逆接)
接続詞を挟んで前の部分に書かれていることを打ち消し、「筆者の主張」を説明する文が直後に書かれています。説明文においては、「筆者の主張」をいかに捉えるかで点数が変わるのです。
●だから、従って
この接続詞の前は「理由」や「原因」で、後にくる文章は「結論」となります。「だから」の後にくる文章は「主張」か「反対の意見」になると考えてください。そして、肯定的に書かれた文章であれば、「筆者の主張」です。
●なぜならば
「なぜならば」の前に、「筆者の主張」がきます。結論や意見に対する理由が「なぜならば」の後にきます。
●つまり、すなわち
要約したり、まとめたりするときに使われるのが特徴です。筆者の主張だけでなく、反対の意見もこの接続詞の後にきますので、何をまとめているのかに注意して読み進めてください。例や説明をまとめているので、問題文を読む上では大きな手掛かりとなります。
注目すべきポイント
●しかし、でも、だから、従って、ただし・・・接続詞の後ろに注目。
「筆者の主張」を探す・・・筆者の主張が特定出来たら、じっくり読みましょう。「しかし」の直後に、主張がくる可能性が高くなります。
注意すべきは、「筆者の主張」「反対の意見」「説明」です。確実に覚えてください。説明文で点数を取るためには、「筆者の主張」を特定することです。最も大事なことは、自分の意見を入れずに文章を読むこと。問題を解くために必要なことは、共感や適切な判断ではなく、「筆者の主張」を見つけるしか点数をとることはできません。
国語を解くための基本
文章に書かれていることだけを手掛かりに問題を解くしかありません。想像を膨らましたり、登場人物に共感する気持ちは必要ありません。
説明問題
●~を説明するものとして適切なものを選びなさい。
●~の気持ちを説明したものとして適切なものを選びなさい。
●~とはどのようなことですか?正しくないものを選びなさい。
説明問題は、「~の意味」を正確に理解しているかを問うものです。従って、同じ内容の文を文章中から探せばいいということです。
理由を問う問題
●なぜそのように思ったのか答えなさい。
●~と筆者が考えた理由を選びなさい。
「なぜ」「理由」という言葉があれば、単純に「理由を問う問題」です。「~」の部分は結論や結果となります。
国語で重要なことは3つ
1、「読む技術」
2、「抜き出す力」
3、選択問題で選んではダメ
例えば、「①~④の中から選びなさい」という問題があるとします。適切なものを選んではダメですね。消去法で選択肢を「消す」しかありません。同じものを選ぶよりも、違うものを選んだほうが間違えにくいからです。「説明を求められていますか?」「選択肢を求められていますか?」「理由を求められていますか?」「違うものを選んでほしいんですか?」
問題をよく読みましょう
当たり前のことですが、これができていない人が非常に多いです。問題を解くよりも文章の内容を理解することに努めましょう。問われている内容が分からないのに答えることは出来ません。文章がきちんと読めていないのに問題を先にこたえようとしたり、線を引きまくったり、〇で囲んでみたり。このような生徒があまりも多すぎます。国語が苦手な子、点数が安定しない子の共通点は、「きちんと読めていない」ことです。できるときはできる。できないときはできない。そしてたまたま読めたときは運が良くできる。これは真の実力ではありません。
では、「きちんと読む」とはどういうことでしょうか?
日本語であれば、ひらがな、カタカナ、漢字を読める。そして単語の意味が分かることです。これが基礎になり、基礎がなければ「きちんと読む」こともできません。文章の意味がわからなければ、問題に答えることはできません。したがってテストの点数に結びつかないということになります。
最後にもう一度言います。
国語の問題を解くときは、文章に書かれていることだけを頼りに答えを見つける作業をするのです。そして読む技術を学びましょう!勉強が苦手なのは、何が苦手なのかを知らないだけ。当教室で一つ一つ克服していきましょう!