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「書くこと」はなぜ大事?
1. 大人になると手書きをする機会が減っていきます
現在ではスマホやパソコンが普及したことにより、手書きをする機会は随分と減りました。年賀状もSNSで済ませる人が増えており、子どもの頃に比べて、大人になると手書きをすることはかなり少なくなります。していないことはできなくなるもので、普段から手書きをしていないと、咄嗟に漢字が書けなかったり、字が上手く書けなかったり、頭の中の整理ができなかったりと、便利さの中で失うものもあります。
だからこそ、当教室では書くことに強いこだわりを持っています。
2.「硬筆・書道コース」は、字が綺麗になるだけじゃない!
書くことは様々な効果を生み出します。
①字が綺麗になる
②集中力が身につく
③正しい書き方、書き順、姿勢が身につく
④日本の伝統文化を身近に感じられ、感性が磨かれる
⑤最後までやりぬき、結果に結びつくことで達成感を得られる
⑥褒められることで自己肯定感が高められる
⑦ノートや連絡帳、日記などが読み返しやすくなる
⑧相手に気持ちが伝わりやすくなる
⑨良い印象を持たれる
⑩内容が覚えやすくなる
「硬筆・書道コース」では、書く時の姿勢や書き方、書き順を習い、繰り返し練習することで、字が綺麗に書けるようになるだけでなく、上記のような効果が期待できます。
2.1 大人になっても良い影響があります
最近はタブレット端末を使った授業も導入されはじめていますが、学生のうちはまだまだ手書きをすることが多いです。近年、子どもの筆圧の低下が問題視されており、歳をとればとるほど筆圧は弱くなっていきます。「書くこと」は握力もそうですが、指先の力を使います。指先を使うことは脳の刺激になりますし、お手本通りに書くには頭を使います。腕や肩も使いますね。それに、姿勢も良くなります。そのため、高齢者施設でもレクリエーションやリハビリの一環として書道や硬筆をしているところが多いのです。 大人になって手書きをする機会は減るものの、いざ手書きをする際に綺麗な字が書ける人は、年齢や性別関係なく素敵ですよね。
子どもの頃に書道を習わなかったという人でも、大人になってボールペン字をはじめた、硬筆・書道を習いはじめた、という人は少なくありません。履歴書すらパソコンで作成できる時代になりましたが、手書きを推奨する会社も根強くあります。なぜなら、文字は書く人の内面を表すからです。 丁寧な字はそれだけで見る人に良い印象を与えます。「丁寧な人」という印象を持たれるのはもちろんですが、字配りができていれば読みやすいですし、丁寧な字はそれだけ時間をかけて書いたということ。特に手紙やメッセージなら、字が綺麗なほうがより、心がこもっていると相手に伝わりやすいでしょう。 このように、硬筆や書道を習い、子どもの頃から綺麗な字を書く習慣を身につけておくことは、将来にも必ず良い影響を及ぼします。
3. はじめるなら早い方が良い
大人になってから「綺麗な字を書きたい!」と思っても、長年にわたって染みついたクセを一から直していくのは大変です。低学年の間は硬筆だけですが、小学3年生からは習字がはじまります。小学校に入学した時点で、字を書く機会はぐっと増えていきます。ですから、できれば文字を覚えて字のクセが付いてしまう前に習いはじめることをおすすめします。 ですが、もちろん一番大事なのはお子さん本人の「やりたい!」と思う気持ちです。 当教室では、小学校入学前の年長さんくらいから通いはじめる子もいます。 書道を習いはじめるタイミングで迷っているお母さんは、できるだけ早い段階ではじめさせてあげると良いでしょう。
4. 当教室での教え方
当教室では、体験レッスンを受け付けております。その際にはまず、なぜ綺麗に字が書けないのか、その原因を探ります。字を綺麗に書くためには様々なコツがいるように、字が綺麗に書けない原因も様々です。たとえば、集中が足りず、字を雑に書いてしまっているとか。姿勢や持ち方が良くない、なども原因の一つです。書き順が違うだけでも字は変わりますから、それも原因の一つといえるでしょう。 そこで、基本となる姿勢から、書き方、書き順などの基礎の部分を丁寧に教えていきます。崩れた姿勢で習字や硬筆はできません。書き順は正しい字を書くうえで必要不可欠です。また、左右上下のバランスのとり方、墨の量、筆の使い方などを、必ずほめながら教えます。ほめられることで嬉しくなりますし、「もっと書きたい!」と思えます。私たちは「書きたい」という気持ちを大切に育てていきます。 定期的に昇級試験があり、お正月には書初め特訓教室があります。出される課題に向かって、お手本の字を見比べながら繰り返し書いていくことで、自然に綺麗な字が書けるようになっていきます。
年末には小学生を対象に、冬休みの宿題として出されたお手本を元に、「書初め特訓教室」を開いています。中には時間をかけて何十枚も、多い子では100枚書く子もいます。ここで重視するのは、「上手な字」ではなく、「気持ちがこもった字」であるかどうか。上手な字を書くことはもちろん大事です。ですが、誰にでも書けるわけではありません。しかし、「気持ちがこもった字」なら、どんな子でも書くことができます。 「手書きの文字には性格が表れる」と言われています。普段大人しい子が大胆な文字を書くこともあれば、逆に普段大胆な行動をする子どもが繊細な文字を書くことも。それらは、「自己表現をしたい」という気持ちが文字に乗っているのです。ですから、私たちは「そこ」をサポートしてあげたいなと思っています。 字は上手いかどうかが一目でわかりますし、その時の気持ちさえわかります。目に見えてわかるから、自分でも他の人が見ても上達がわかります。だからがんばることができ、書道を好きになる子が非常に多いのです。
私たちは書道を習うことで心が落ち着き、豊かな気持ちになれると信じています。
5. 「書くこと」は、自分を見つめ直すこと
書道は自分が書きたいものを表現するための手段です。外国においての書道は「アート」と見られていますし、色々な文字や表現方法があります。一人一人が自分の価値観を見つけられるのが書道です。 「書くこと」は、ただ繰り返して字が綺麗に書けるようになるだけはなく、脳にも、身体にも、精神にも多大な影響を及ぼす大事な習慣です。 「書くこと」を通して、自分と向き合い、伝えたい気持ちを考える時間を大切にしてほしい、と思っています。
詳しくは硬筆・書道コースをご覧ください。