子どもが勉強嫌いになる3つの理由!保護者にできることとは?
子どもが勉強せずに遊んでばかりいると「このまま勉強しなくなってしまうのでは?」と不安になることがありますよね。勉強をしてほしいけど、どう声をかければいいのかわからず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回のコラムでは、子どもが勉強嫌いになる理由と家庭でできる対処法を紹介します。
お子さんの勉強のことで悩まれている方は、ぜひ最後までご覧ください。
子どもが勉強嫌いになる3つの理由
子どもが勉強嫌いになってしまう理由は、主に3つあります。まずは、勉強が嫌になってしまう原因を知って、対策のヒントを得ていきましょう。
勉強が義務に感じられる
自分が子どもの頃に、周りの大人から「勉強しなさい」「勉強しないと将来大変なことになるよ」と言われて、やりたくないなと感じたことはありませんか。他者から「やらされている」と感じてしまうと、人は自分のためではなく他者の要望に応えている感覚になってしまうため、義務と感じます。勉強も同様で、子どもに義務感を与えてしまうと、行動力を失い、ますます勉強に気持ちが向かなくなってしまうのです。
また、勉強をしないとおやつ抜きにする、スマホを取り上げるなど、罰則を与えることは、反発心が生まれやすく、逆効果になってしまうので注意しましょう。
勉強についていけない
勉強の内容につまずいている、あるいは勉強の仕方がわからない場合も、勉強嫌いになる原因です。例えば、算数だと低学年では、足し算や引き算、かけ算、割り算などの基礎的な勉強をします。これらは、高学年の算数の土台となる学習内容です。基礎の部分でつまずいてしまうと、どんどん授業についていけなくなります。
学習内容を理解していないからテストの結果も悪く、宿題をやってもわからないから進まない…そんな悪循環になっている可能性も。
「わからないから勉強が嫌い」となる前に、どこがわからないのか一緒に考え、理解できるまで丁寧に教えてあげることが大切です。
人と比べられるのが嫌
人と比べられることが原因で、勉強嫌いになっていることもあります。「お兄ちゃんは、算数ができるのに」「友達の◯◯ちゃんは勉強ができてすごいね」と悪気なく言った言葉が子どもの自尊心を傷つけていることもあるのです。特に兄弟間で比べてしまうと「親は自分より兄(弟)の方が好きなんだ」と勘違いしてしまい、不信感につながります。誰かと比較するのではなく、子どもの良いところや頑張っているところを積極的に伝えていくことが大切です。
勉強嫌いにならないために保護者ができること
それでは、子どもが勉強嫌いになる理由を踏まえ、保護者はどのようなサポートをすると良いのでしょうか。
5つのポイントを紹介します。
「勉強しなさい」は言わない
「勉強しなさい」や「宿題やりなさい」など、子どもが勉強を義務だと感じるような発言は控えましょう。勉強しないと将来困るよ」といった脅すような言葉もやる気をそいでしまいます。子どもに声をかけるのであれば、「宿題に取り組んでえらいね」「10分も勉強したんだ!すごいね」と些細なことでも褒めるようにしてください。褒めることは「あなたが頑張っていることを知っているよ」というメッセージにもなります。普段から子どもを観察するようにして、やる気を高める言葉をかけてあげましょう。
いつ勉強するのか子どもに決めさせる
強制的に勉強をさせるのではなく、「今日は何時から勉強するの?」と子どもに時間を決めさせるのも良い方法です。時間を決めて取り組むことで、勉強習慣が身につきます。ただし、家族が帰宅して集まる時間帯に勉強するのは、あまりオススメではありません。他の家族の会話やテレビの内容が気になってしまい、なかなか勉強が進まないことはよくあります。集中して勉強ができる時間はいつなのか、子どもと一緒に話し合うようにしてください。
勉強に集中できる環境を整える
勉強に集中しやすくするために、机の上などを整理しておくのも大切です。散らかった部屋では、認知能力や集中力を低下させるとアメリカのプリンストン大学の研究で報告されています。また、スマホやゲームは、勉強を妨げる原因の一つです。勉強する時間は、部屋の中に持ち込まないようにルールを決めておくと良いでしょう。
勉強のハードルを下げる
普段から勉強する習慣のない子どもにとって、長時間勉強することは難しいことです。そのため、まずは1日1問、プリント1枚など、ハードルを下げることで子どもが勉強に取り組みやすくなります。慣れてきたら徐々に問題数を増やしていき、習慣化を目指しましょう。2分間だけ時間を測って解いてみるなど、制限時間を設けてゲームのように解くのもオススメです。時間を短く区切ることで、心理的ハードルを下げ、集中力を高めてくれます。
保護者も一緒に勉強する
保護者も一緒に勉強することで、子どもも自然と真似をするようになります。子どもと同じ問題を解くのも良いですし、仕事の資料を読んだり、資格の勉強をしたりするのもおすすめです。子どもの集中力がきれてきたと感じた際には「一緒に休憩しよう」と声をかけてあげましょう。コミュニケーションをとりながら休憩し、また勉強するようにしていくと集中力が持続します。
勉強が楽しいと感じられるようにサポートしよう
周りの大人の関わり方次第で、子どもは勉強が好きになったり、嫌いになったりします。声かけの内容やタイミングを工夫して、子どもが「勉強って楽しいかも」と思えるようなサポートをしていきたいですね!学習習慣は小学生のうちに身につけておくと、中学生になってもスムーズに勉強に取り組めるでしょう。これまで勉強の習慣がなかったお子さんであっても、少しずつ続けていくことで習慣化できます。
今回のコラムを参考に、できることから始めてみてください。