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いつから書き初めの練習を始めますか?
スマホやパソコンの普及により大量の字を書くことができる現代でも、「書道は」依然として教育的に優れた習い事です。もし自分の子供の冬休みの宿題に「書き初め」があったら、書道に接する絶好の機会となります。書き初めは書道の中でも、重要な一つのイベントです。
日本人であれば、書き初めをもっと大切にしてもらいたいですね。
礼儀作法も一緒に学ぶ
書き初めとは、書道の道具を使って、年の初めに1年の抱負や目標を短い文字に表して書く行事のことです。書道では、筆、硯、半紙、墨汁などを使います。そして、筆にたっぷりと墨を染み込ませ、半紙に一気に書きます。書き初めをもし、単なる単なる宿題とだけ捉えるならば、これで終わりです。
すぐ終わらせようと思えば、準備から片付けまでを考えても15~20分ぐらいでしょう。
書き初めの作法
書き初めは本来元旦に行う行事でしたが、冬休み中で良いので実施して欲しいものです。何枚も練習して、一番綺麗にかけたものを学校に行くまで家の中で飾っておいても良いでしょう。そうしておけば子どもたちはしばらくの間、自分の文字の形を眺めることになります。書き初めで書くのは一年の抱負や目標が多いので、毎日見ることで心に刻むことができます。
また、子どもは次第に「ここはもっと長く書けばよかったかも」「もっとこうすれば格好良かったかも」と自分で感じます。これこそがきれいな字を描けるようになるコツ、すなわち書道で書いたものを飾る醍醐味です。
書初めは書道のなかの重要なイベントのひとつ
書道と似たものに習字がありますが、両者は異なるものです。習字でも、書道の道具を使い、書道と同じように文字を書きますが、習字の目的は字を習うことにあります。習字は、漢字の書き取り練習によく似ています。
一方の書道は、芸術的な活動です。書道では、文字の形を鑑賞することに重きを置いています。。書道では、美しい文字やきれいに整った文字を書くことも重要ですが、さらに重要なことは自己表現です。
例えば書初めをする子供が「今年は、力強く生きていきたい」という目標を持ったとします。そのとき、「力」という文字を、書初めの文字にしてみてはいかがでしょうか。そのとき、「力」という文字は、線を太くして、半紙から飛び出んばかりに大きく、勢いよく書いたほうがよいでしょう。
自己表現とは
自分の心のなかにあるもので、みんなに見て知ってもらいたいと表現する行為です。そのため、自己表現をするには、まずは自分の心の中にある想いについて考える必要があります。
書初めでは勢いよく書こう!
気持ちがこもっているかどうかも非常に大事です。そして書初めは書道であり、芸術であり、自己表現であることを、子供に教えてあげたいと考えています。「上手な字と下手な字」と「気持ちがこもっている字と気持ちがこもっていない字」があります。書初めで、上手な字を書けないのは仕方がありません。上手な字は、練習を積み重ねて、長い時間かけて獲得していくものだからです。
●書初めをして急に下手な字が上手な字になることはない
しかし、気持ちがこもっている字は、どの子供でも書くことができます。私たちは「そこ」をサポートしてあげたいなと思っています。例えば子供が「勇気」と書いたとします。しかしその「勇気」が、半紙の隅に、小さな文字で書かれてあったとしたら、それは気持ちがこもっているとは言えないでしょう。そのとき「『勇気』と書くのだから、力強く、元気よく書いたらいいよ」と私たちはアドバイスしますね。
「勇」の字が大きすぎてしまった結果、余白が少なくなり「気」が小さい文字になってしまったとしても、確実に気持ちのこもった字であると言えるでしょう。もし子供が一生懸命に練習して書き、気持ちがこもっていると感じれば、それを冬休みの宿題として先生に提出してみるように勧めますね。
●漢字を覚えることができる
書初めでは、何度も練習します。まずは、自由に10枚書いてください。線を1本1本丁寧に書くことと、気持ちをのせて書くことは守ってくださいね。最初に自由に10枚書く目的は、普段使い慣れていない筆を手になじませることと、書道を楽しむことにあります。この助走が終わったら、本番の書初めに向けた練習に入ります。
宿題に課されている書き初めの練習では、同じ文字を何度も書くことになるので、漢字の練習になります。このときは、書き順と「はね、とめ、はらい」に注意してください。上手でなくても構いませんが、正しい漢字と書き順で書いてください。
●もし子供が書初めを通して「楽しい」と感じ、「書道を習いたい」と言ったら、ぜひ書道教室に通わせてあげて欲しいですね。
書道を習うと、「漢字を覚える、字が奇麗になる、芸術の感性が磨かれる」といった効果が得られます。また、手書きの文字には性格が現れると言われています。普段大人しい子どもが、書初めのときに大胆な文字を書くことがあります。それは、「自己表現したい」という気持ちが、半紙の上に解き放たれたからだ思います。もしくは、いつもは大胆な言動が目立つ人が、繊細な文字を書くこともあります。字が奇麗で整っていて、丁寧に書く人は、周囲から信頼されているでしょう。
●そのような良い評価は、人生を力強く生きていく上で非常に有益だと思います。
書初めをきっかけにして、字を意識してみませんか。
書き初め教室の詳細
対象 | 小学生 |
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日付 | 令和2年 12月29日(火)、12月30日(水) |
時間 | 10:00~12:00 |
場所 | 民間学童ハッピーキッズ(越谷市登戸町19-31) |
定員 | 各回10名 |
受講料 | 3,000円/1回 |
持ち物 | 学校のお手本と筆 |
問い合わせ先 | TEL:080-9426-5944 / 080-5380-2047(村上) |